about Djembe

ジェンベとは、こんな楽器です!

by Yoko Sylla


ダビットのジェンベ。特注品らしいです。
ダビットのジェンベ。特注品らしいです。

ジェンベとは、ギニアなど、西アフリカ一帯の国々で多く見られるハンドパーカッションのこと。

日本では、ジャンベ、ジェンベなどと呼ばれています。

 

一本の木の幹をくり抜いて作られたゴブレット型の胴に、一頭の山羊の皮を強い力でピンと張り、素手で叩いて音を出します。パーカッションとしては、とってもシンプルでナチュラルなものだと思います。そのナチュラルさゆえか、触っているだけでも遠いアフリカ大陸とつながっているように感じます。

 

ギニアの人たちにとって山羊は食用。その皮がジェンベに利用されます。

 

ジェンベの歴史は古く、起源は定かではありません。いろんな説があります。そもそもは、アフリカ独特の調理器具であるムル二から発想を得て生まれたとも言われています。

年季入ってます。
年季入ってます。

これがムルニ。ジェンベと同じような形をしていますよね。

ギニアを訪れると、これが一家に一台あります。棒のようなものはいわゆる杵で、これで食材をついてつぶします。日本の臼みたいですよね。

 

ジェンベフォラと呼ばれるスペシャリストがジェンベを叩くと、まるでアフリカの空と大地にどこまでも響きわたるような、カラッと乾いた独特の気持ちのいい音がします。わたしはこの音が大好き。目の前がパッと明るく広がって、嫌なことや心配ごとなどネガティブな気持ちがぜーんぶ吹き飛んでしまいます。

 

ジェンベの音が繰り出すリズムと一体になって踊るエネルギッシュなダンスも、見る者を魅了してやみません。

お祭りの様子。太鼓は欠かせません。
お祭りの様子。太鼓は欠かせません。
こうやって踊ります
こうやって踊ります
ジェンベ奏者ダビットの手。豆がたくさん。
ジェンベ奏者ダビットの手。豆がたくさん。
ギニアのジェンベ工房の様子。
ギニアのジェンベ工房の様子。

ちなみに、ジャンベという名前ですが、これは、マニンカ(マリンケ)族などの言葉です。ダビットたちスス族の言葉では、サンバニェと言います。この楽器をジェンベと呼ぶ部族が初めて海外に伝えたため、ジェンベという名前が世界で一般に定着したと考えられています。

これがジェンベという楽器です。いかがですか?おもしろい楽器だと思いませんか?こんなジェンベを、ギニア出身のプロ奏者に習ってみませんか?まずは叩き方をマスターして、ギニアの伝統的なリズムを一緒に演奏しましょう。